2019年9月21日土曜日

【自分用】LOOKのロードバイクについてのメモ【雑書】

ググればマニアがきっと網羅してるだろう、と思ったらそうでもなかったので。





<①LOOKの命名法則(1995頃~2005)>
よく言われるLOOKの命名法則を更に適応範囲を広げるべく拡大解釈してみた。

例えばKG111だと、左側から

記号:KG
年代:1
等級:1
材質:1
こんな感じに分解できる。
そして(拡大解釈を重ねた)法則がだいたいこんな感じ。

・記号
 AL:アルミ
 KG:カーボン
 TI:チタン
 AC:クロモリ
 AX:試作フレーム(アルミ)
 KX:試作フレーム(カーボン)
 ちなみに1998まではロードは全部KGで、1999からTI、2000からAL/ACが追加されたので結構ガバガバ

・年代
 数字が小さい程古い世代
何故かアルミは2から始まる
 試作フレームはとりあえず空白

・等級
 数字が大きいほど等級が高い
 ハイエンドは8、トラックやトライアスロン用ハイエンドは9
え?1996年のカーボン&ラグのハイエンドはKG171?気にするな!
 試作フレームは空白だけど8(KX light)か7(KX)

・材質
 1:カーボン&ラグ
 2:チタン
 3:クロモリ
 4:アルミ(カーボンバック含む)
 5:カーボン&カーボンラグ
 6:カーボンモノコック
 試作フレームはとりあえず空白

この法則から、KG111はカーボン&ラグの第1世代ローエンドとなります。
なおKG111"CARBOSTEEL"はトップチューブとダウンチューブがカーボンのクロモリパイプクロモリラグのフレームです。だいたいあってる
カーボンモノコックなのに材質1なKG191"AEROBLADE"は単純にKG171の上位扱いだと思うのでスルーしましょう。

ちなみにこの法則を清々しいまでに無視しているフレームがあります。KX lightです。KG381と被るからってlightってなんだよ(しろめ)





<②TVT系ハイエンドの系譜>
19年も続いたTVT系ロードフレームについてのメモ。ソースはグーグル先生。
重量は基本的にカタログ初出時のサイズ55フォーク込み。
年の表示は基本的にモデルイヤー。ややこしい

1.KG85(1987~1988)
 カーボンパイプ&アルミラグ/?
 ?g
 最初期のカーボンフレーム。TVT製。正式名称はMODELE KEVLAR 2000 KG85らしい。
 シンプルなマーキングとツイルカーボンにポリッシュラグ&エンドの組み合わせがセクシー…エロい!
 ここからKG486SLまでφ25シートポストや固定方法、ブレーキワイヤーがトップチューブ内装されるのは変化しない。

2.KG86(1986~1989)
 カーボンパイプ&アルミラグ/?
 ?g
 最初期のカーボンフレーム。TVT製。1989年時点での正式名称はKG86 Kevlar 2001。初期はKG85と同じくKevlar 2000らしい。
 1986年に発表されたが1987年のカタログには何故か載っておらず、1989年のカタログまで名前が登場しない。

3.KG96(1990~1991)
 カーボンパイプ&アルミラグ/?
 1,760g
 正式名称はKG96"TEAM REPLICA"らしい。リアエンドの刻印がTVTからLOOKになっている。

4.KG176(1992~1994)
 HMカーボンパイプ&アルミラグ/?
 1,760g
 KG85からのカーボン+ケブラーからセラミック+ケブラー+HRカーボン+HMカーボンに材質が進化したらしい。

5.KG171(1995~1998)
 HMカーボンパイプ&アルミラグ/LDS(PRO? クロモリコラム)
 1,800g
 命名法則が整理されたのか型番の番号が減っている(ちなみにKG186はKG196 MONOBLADEのHRカーボン版)
 ロードエンドからストドロに、ハンガーがリプレーサブルになった。このハンガーはAL264系AL384やKX系も同じ形状だったはず(コレ)
 →AL264~AL374は皿ボルト2本留めの別形状でした('A`)
 さりげなく1998年モデルはHRカーボンに格下げされている模様(1,950g)

6.KG181 HSC(1998~1999)
 HMカーボンパイプ&アルミラグ/HSC(1)
 1,780g
 カーボンコラムのHSCフォークを推したいのか名称にHSCが付いている。
 パイプとラグが171と違うらしい。フォークがHSCになった都合スレッドレス。
 さりげなく1999モデルは1,850gまで重くなっている(最終型171をHSCフォークにした方が軽いのでは?)

7.KG281(1999~2001)
 HMカーボンパイプ&アルミラグ/HSC2
 1,750g
 181までのφ28.5/28.5/32丸パイプから複雑形状パイプに変更、リアエンドが調整可能タイプになった。
 あとラグがインナーラグからアウターラグになっている。
 HSC2はHSC(1)をストレートフォーク化しただけらしく重量は350gで据え置き。

8.KG381(2002)
 HMカーボンパイプ&アルミラグ/HSC3
 1,750g
 TVT系ハイエンドで最も短命だったと思われるフレーム。
 フォークがHSC3になってFDがバンド式になっている。重量据え置きなので一応281より10g軽い模様。

9.KG381i(2002~2003)

Look KG381i 2003 Noir/Noir サイズ55
 HMカーボンパイプ&アルミラグ/HSC4
 1,850g
 281をインテグラルヘッド化したモデル。何故かFDがバンド式。ヘッドチューブが大口径化したせいか90g程重くなっている。
 元々はローラン・ジャラベール用スペシャルモデルだったらしい。そのせいか2002モデルと2003モデルでは差異があったりする。
 2003モデルはラグとパイプの段差がパテで埋められており、FDがバンド式から直付台座に戻されている。
パテで段差を埋めているせいで、フレーム製作に1台辺り20時間かかっていたらしい…塗装もパイプ中央付近だけカーボン地が透ける等手が込んでいる
 どうでもいいけどレーゼロカーボン(初期型)+グラベルキング26Cはなんとか入りました。実はシートチューブよりもブレーキ取り付けブリッジの方が隙間ヤバイ…

10.KG481SL(2004~2005)
 HMカーボンパイプ&アルミラグ/HSC4SL
 1,750g
 381iを更に軽さと快適性に全振りしたフレーム。HSC5SL(295g)の2005モデルだと1,695gとTVT系では最も軽い。
 LOOK最後のアルミラグカーボン。
ちなみにLOOKのロードレース用で最後のホリゾンタルフレームは585(フレームサイズXL)及び555(フレームサイズ57以上)だと思われる





<③メガチューブ系の系譜>
AL384、もしくはKX lightに至る大径異形パイプの系譜メモ。ソースは(ry
重量は基本的にカタログ初出時のサイズ55フォーク込み。

1.AL264(1999~2000)
 7005T6メガチューブ/HSC(もしくはLDS AERO 2)
 1,850g
 LOOK初?のアルミフレーム。
 1999モデルはLDS AERO 2しか選択できない(1,930g)
 姉妹モデルに650C版のAL264CXとAL264Tがある。ちなみにCXは1999モデルだと700Cになっている。
 TIG溶接クロモリ版のKG253(Columbus Nemo)なんてのもあったりする。こっちは最終的にAC353(Columbus Ultrafoco)に至る。

2.AL274(1999~2001)
 7005T6メガチューブ/HSC3
 1,850g
 264のジオメトリを変更、フォークコラムが1-1/8オーバーサイズ化したフレーム。
 フォークがHSC3(HSC1/2より20g重い)になったが264と同重量。

3.AL374(2001)
 7005T6メガチューブ/HSC3
 1,850g
 274をスローピングフレーム化したフレーム。剛性マシマシにしたかったらしい。
 ぱっと見だとオルベア スターシップとそっくり。インテグラルヘッドでチェーンステーが曲がってるのと溶接が汚いのがスターシップ。

4.AX(2000)

 Columbus STARSHIP(?)/HSC3
 2000年のツールドフランスに投入された試作フレーム。ロベルト・エラスとフェルナンド・エスカルティンが使用した。
 コンセプトは「カーボン抜きで高剛性かつ反応性の高いフレームを作る」という事らしい。
 「これはAL374ではありません」的な事が書かれているが見た目同じ。チューブがコロンバスのエアプレーンかスターシップになってるらしい。

5.AL384(2002~2003)
 7005T6ダブルバテッド&HMカーボン/LDS4(HSC4)
 1,960g
 LOOKのアルミフレームではハイエンドに相当するモデル。高剛性な為かレースではTTバイクとしても使われてたらしい。
 AL374をカーボンバック化した…というよりKXの前三角をアルミメガチューブにしてKG386のシートステーを突っ込んだようなフレーム。
FDが直付けからバンド式に変更、パイプの角がはっきりしてる辺りKXの方が近いと思う
 374は剛性マシマシにした結果、快適性が犠牲になったので解決策としてカーボンバック化したとかなんとか。
 2003モデルはフォークがHSC4にアップグレードされている。何故か1,780gとKG381iより軽い。
 384をホリゾンタル化したピストフレームAL464Pなんてのもあったりする。

6.KX(2000,2002~2003)

 不明カーボンパイプ&アルミラグ/HSC3[試作] HRカーボンパイプ/LDS4[市販]
 1,950g[市販]
 「快適さを犠牲にせず、最大限の軽量化と高剛性化を行う」的なコンセプトで試作されたフレーム。
 後にインテグラルヘッド化されて市販された。何故か試作時とフレーム名称が同じ。命名法則に当てはめるとKG371?
 一応2002モデルだと10gだけAL384より軽いが、2003モデルは2,100gとやたら重くなっている。軽量化とは…?
 2002年のカタログだとヘッドチューブにバレルアジャスタが付いているが、実際にはダウンチューブに付いている。

7.KX light(2003~2005)

Look KX Light 2004 White サイズ49
 HMカーボンパイプ&アルミラグ/HSC4
 1,850g
 KXのHMカーボン版。扱いは8(ハイエンド)らしく、命名法則に当てはめるとKG381と見事に被る。だから試作時の名称のままだった?
 スペインで2003年のバイクオブザイヤーを受賞したらしい。そのわりには影が薄いというかなんというか…
 2004モデルはHSC4SL、2005モデルはHSC5SLとその時の最上位フォークが組み合わされるが、何故か2004モデルが一番重い(1,895g)





<④φ25.0の現行シートポスト>
TVT系で地味に困るφ25.0のシートポストを探してみた際のメモ。
LOOKエルゴポストとかコリマのシムで挟む奴辺りはヤフオクでそこそこ出物があるけど…

1.WR Compositi WR0
 110g(φ27.2*255) 体重制限MAX110kg
 イタリアのWRコンポジッティ製カーボンシートポスト。ゼロセットバック。
 Thomthon EliteやBBB SkyScraper程ではないがサイズが豊富。
 φ25.0でカーボンなのはコレと後述のRSR位なんだけどCicli Corsa位しか扱ってる所が無い…

2.WR Compositi RS Reggisella
 185g(サイズ不明) 体重制限MAX110kg
 イタリアのWRコンポジッティ製カーボンシートポスト。セットバック4mm/20mm/37mm。
 これもサイズが豊富かつφ25.0には珍しくセットバックがある。他サイズでもサドルガン引きしたい時にはセットバック37mmをどうぞ。
 しかしAlpitudeといいイタリアのカーボンパーツは扱いが少ない…
AlpitudeのボトルケージSuperleggero(9.5g±5%)の6Kマットが欲しいけど直販にしか扱いが無い模様

3.BBB BSP-20 SkyScraper
 295g(サイズ不明) 体重制限記述無し
 BBBのアルミシートポスト。国内店頭で入手できるのはコレとトムエリだけ?
 トムエリ以上にサイズが豊富。台紙はサイズ表記がクッソ長い上に特注品用の手書きスペースまである。

4.Thomson Elite Seatpost
 242g(φ25.0*330) 体重制限無し
 ザ・定番、迷ったらとりあえずコレな感じのするトムソンのシートポスト。
 φ25.0はSP-E156(φ25.0*330 黒 ゼロセットバック)のみ。どうでもいいけどBike24だとMTBのページにしか載って無い。

1 件のコメント:

  1. 勉強になりました。
    私はLOOKのKG243と言うコロンバスニューロン車体に乗っています。
    LOOKなのにイタリア製と言う変わり種です。
    縁あって乗ってますが情報が全然なくて😅
    こちらの命名法則で何となくグレードが分かりました。

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