2012年4月26日木曜日

【メモ】ニッケミ 音響用コンデンサ【情報求む】

※これ以前音響用の詳細や各コンデンサの音質傾向知ってる方コメントいただけると嬉しいです※
今回は入手性が絶版になったBlackGateより悪いかもしれないニッケミこと日本ケミカルコンデンサー(今は日本ケミコン)の音響用のメモ。
前回のニチコンまとめはコチラ
エルナーまとめはコチラ
ブラックゲートとか東信工業とか松下まとめはコチラ

まとめページURLの末尾に#コンデンサ名を付けるとそのコンデンサの項目に飛べるらしい(無意味
ex)AWFを表示 ARSAを表示

やっぱり面倒なので表面実装(MAR)と小型化品(ARI/ARE/AXE/ARX/KRX)は除外。

基板自立以外はほぼ無酸素銅足ですって。どうでもいいけど某ニチコンは無酸素銅なのか書いてないよね…

ちなみに音響用は公称寿命が1000時間と短い。


・2012 04/26:ひとまず絶版旧製品だけ書いて公開
・2012 04/27:早速AWA/AWD/NS1/AS/DX追加
・2012 05/06 :詳細不明の音響用カスタム品yal追加
・2012 06/16:NOSのAVF 16V 22μFを入手したので画像追加
・2012 11/11:なんとなく現行品を追加
・2012 11/26:某所で入手したAXF BP(新品)の画像を追加
・2012 12/28:某所で入手したAWJ(新品)と思われる奴の画像追加
・2013 01/13 :音響用と思われるNX-ⅣおよびNX-Ⅴ追加
・2013 01/15 :DXの正体が判明したので追加
・2013 01/19 :某所でAVFとASFを合計60個買ってきたので追加
・2013 04/03 :某所でAWA/AWD/AWF/AXF-BPを入手したので追加&無意味なレイアウト変更
・2015 10/06 :2年ぶりの更新で旧マルコン引継ぎ品とか追加





AXF - オーディオ用最高級品



NCC AXF-BP 50V 10μF ±10% 22x38.5(mm)
茶スリーブ 金文字
音響用電解液+無酸素銅足+防振構造で武装したかつてのニッケミ音響用最上位。
某サンスイや某ビクターがよく使っていた。598(=\59800)のCDPであるXL-Z521ですらカップリングがコイツ。
カタログスペックではAWFと同じに見える…がサイズが二周り以上デカい。SILMIC IIもKZも小さく見える。

参考:MUSE KZ&SILMIC II 100V 100μF→16x25、BlackGate FK 100V 100μF→18x35
そのため基板上のコイツを他の電解に交換するとスカスカになってしまう…
BP版は某パイオニアや某DIATONEがスピーカーネットワークに使用していた。通常版よりもさらにデカい。
RoHSに引っかかったのか2001年後半頃AWF共々カタログから消滅。流石に色々やりすぎたのか後継品は無い



AWA - オーディオ用ハイグレード品?

茶スリーブ 白文字
1980年代初頭(~'83頃)に登場したAW系列初代?コンデンサ。
金子英男なる人物が関わってるとかなんとか。おそらく最初期の音響用電解コンデンサ
SLやSMGと同様なデザインだったらしいが手持ちのは少し違う。
B-2301等の某サンスイ製アンプを漁れば出てくる。



AWD - オーディオ用ハイグレード品

茶スリーブ 白文字
AWA後継にしてAWFの先代。1980年代後半の音響用上位。
AWFと比較するとスリーブ表面が平滑ではなく凹凸が存在する。特殊なんだろうか?
某サンスイの古いアンプを漁れば出てくる。



AWF - オーディオ用ハイグレード品



茶スリーブ 金文字
1990年代初頭に登場。音響用電解液+無酸素銅足+防振構造を採用した音響用上位グレード。
某SONYやオンキヨーはよくMUSE FAを使っていたのにあっさりAWFに乗り換えていた。営業努力?
RoHSに引っかかったのか2001年後半頃AXF共々カタログから消滅。後継はAWJ。
さらにスリーブの内側に防振ゴムを巻いた特別仕様も存在する。多分某SAN○SUI用じゃないかな?
ちなみに旧マルコンのコンデンサにもAWFが存在するが基板自立型85℃標準品で音響用ではない



AWJ - ハイグレード・最高級品



茶スリーブ 金文字
カタログPDFに両極性版が作れる事と基板洗浄タイプではない事位しか書かれてない現行音響用最上位。
正体はRoHS対応版AWFだとか。地味に容量の種類がAWFより少なくなってる。
某所で売ってるが某所のBlackGate-NXばりに高価。レア度はこちらの方が遥かに高いが…



AVF - オーディオ用標準品





茶スリーブ 白文字/金文字
音響用電解液+無酸素銅足を使用した音響用標準品。
標準品の割りにASFとサイズがあんまり変わらない。
後継はGすっ飛ばしてAVH。AVGだと商標的な問題?
若松に1600個だか16V 22μFの在庫があるのでX-Fiのカップリングにでもどうぞ(ぉ



AVH - 標準品

茶スリーブ 金文字
無酸素銅リード線と音質電解液を採用した音響用標準品。RoHS対応版AVFらしい。
標準品なのに標準品扱いじゃないという謎仕様。
某所に売ってるがやはり高価。一般に流通してないから仕方無いのか…



ASF - オーディオ用小型標準品



茶スリーブ 白文字/金文字
一応音響用電解液+無酸素銅足を使用している音響用小型化品。MUSE FX的なコンデンサ。
85℃標準品のSMEと定格は同じ。ちなみにSMEの後継SMGは音質の評価が意外と高いそうな。
小型品としての後継はASGだが電解液と無酸素銅足の記述が無くなっている。通常品としての後継はASH。
ちなみに若松に63V 4.7μFと16V 330μFが結構な数残ってるようだ。ニッケミ音響用を試してみたい人におすすめ。



ASH - 標準品

茶スリーブ 白文字
無酸素銅リード線と音質電解液を採用した音響用標準品…AVHと説明が同じだな。
製品リストで標準品に○付いてる由緒正しい85℃標準品。ASFのRoHS対応版と思われる。
やはり某所で購入可能。



ASG - 小型標準品

濃青(茶)スリーブ 金文字?
無酸素銅リード線と音質電解液を採用したのか書いてないASHの小型品。
ASHに比べて容量一つ分位小型…なんだけど6.3Vだと変わらない。一応定格は85℃標準品SMGと同じ。
ダークブルーのスリーブと書いてあるが茶スリーブ白文字の奴が某所に売ってる。
RoHS以降のニッケミ電解は原則的にブラウン/ダークブルー/ブラックの3色しか…あれGXE(オレンジ)は?



AKG - オーディオ用105℃標準品

茶スリーブ 白文字?
ニチコンでいうKT。105℃標準品のKMGと同サイズ同定格。無酸素銅足。
ちなみに現在ニッケミ音響用に105℃品は無い。つまり後継が標準品に無い。
105℃品はカスタムになるが、今でもKMGベースらしい。



SNX - スピーカーネットーワーク用

濃青スリーブ 金文字?
スピーカーネットワーク用無極性。全体カタログには載ってるが単体で見ようとするとリンクが行方不明。
"従来品を小形化した"との事だが従来品が不明。DXかAXF無極性?
63V品しか無いが50Vの通常AXFよりは小型。まあAXFと同等がそれ以上にデカいのはELNAのARSA(SILMIC)位のもんだが…



AVF - 音響用電源平滑用

茶スリーブ 金文字
AVFの基板自立型。端子の配置で三種類存在した。ちなみに端子は真鍮製。
アンプの平滑用ではなくミニコンポ等向けのようで容量が小さい。
後継はAJ。



AJ - 基板自立型

青色(クリアブルー)スリーブ 金文字
電源平滑用大型コンデンサ。曰く"伸びやかで豊かな表現力を実現した、高音質設計。"
PDFの画像を見る限りAVFと区別が付きにくい。端子の向きで2種類存在するようだ。
AVFよりも大容量品が追加されてるがそれでも63Vで12000μFまで。



HS-ΔF - オーディオ用大型
※画像無し※
茶スリーブ 金文字
1999年頃のニッケミサイト上に載ってる音響用大型コンデンサ。
某SAN○SUIのAU-X1111に使われてる以外不明。



NUV - オーディオ用大型
※画像無し※
黒スリーブ 白文字
1999年頃のニッケミサイト上に載ってる音響用大型コンデンサ。
旧マルコン電子製。高耐圧品もあったようだ(というかググっても高耐圧品しか出てこなかった)



AK - 基板自立型低背品
※画像無し※
青(クリアーブルー)スリーブ 金文字
CEATEC JAPAN 2008のニッケミブースで展示されていた音響用コンデンサ。
高さが15mmまたは20mmの低背品。耐圧は25~71Vだとか。
カタログに無いのでニチコンFQみたいな事になったのかもしれない。



NS1 - オーディオ用標準品?
※画像無し※
黒スリーブ 白文字
1980年代の音響用標準品。85℃標準品のSMそっくりである。
ASH/AVHで代替するのが推奨されている。
ちなみにスリーブにはNS-1と書かれている。NS-2もあるらしいが詳細不明。



AS - オーディオ用標準品?
※画像無し※
黒スリーブ 白文字
ASFの先祖?SMかSMCと同定格なんだろうか。AS-Iとか亜種もある模様。
ASG/ASHで代替するのが推奨されている。



ASV - ?
※画像無し※
茶スリーブ 白文字
ASGのカスタム品?詳細不明。
某S○NY製品に載ってるようだ。



DX - スピーカーネットーワーク用
※画像無し※
緑スリーブ 白文字
代替品リストには「別途ご相談下さい」としか書かれていない無極性電解コンデンサ。
ニッケミ音響用無極性は基本的に「別途お問い合わせください」。SNX?気にしたら負け。
スリーブのデザイン的にAWA辺りと同年代と思われる。極性表示の如きBPマークが特徴。サイズは結構大きい。
余談だがebayにAudio DLと書かれた基板自立型があったが関係無いようだ。
ちなみに音響用基板自立/ネジ端子型の大容量品はカスタム品が基本だとか。



NX - オーディオ用リードタイプ
※画像無し※
?スリーブ ?文字
1997年頃のニッケミサイト上に載ってる音響用コンデンサ。
おそらく↓のNX-IVとNX-Vだと思われる。



NX-IV - ?
※画像無し※
緑スリーブ 白文字
詳細不明。サイズはAVF位?。
パイオニアM-90に使用されていた。



NX-V - ?
※画像無し※
緑スリーブ 白文字
詳細不明。サイズはAVF位?。
パイオニアM-90に使用されていた。が基板Revが異なりM-90a用かもしれないとかなんとか。



NUM - オーディオ用リードタイプ
※画像無し※
黒スリーブ 白文字
1997年頃のニッケミサイト上に載ってる音響用コンデンサ。
旧マルコン電子製。スリーブの表示はCE-NUM。位置付けがなんとAWFと同格だったりする。これに拘るマニアもいたらしい。
マランツPM-5に使われてたそうだがPM-5の発売はマランツ曰く1979
一応ニッケミ85℃標準品SLと同年代らしい
マルコン時代には他にもNUB(無極性)とNUFというオーディオ用があったようだが買収された1995年近辺で既にディスコンだった模様。



AFX - オーディオ用リードタイプ
※画像無し※
金スリーブ 黒文字
1999年頃のニッケミサイト上に載ってる音響用コンデンサ。
ヤマハDA2Xの電源基板に生えてる。形状はFTKと同じ特殊タイプ



KFX - オーディオ用リードタイプ
※画像無し※
?スリーブ ?文字
1999年頃のニッケミサイト上に載ってる音響用コンデンサ。
全く持って詳細不明。多分形状はFTKと同じ特殊タイプ。AFXの105℃品?



W - 音響用カスタム品?
※画像無し※
?スリーブ ?文字
ソース不明。なんかどっかで見た記憶のあるってだけ()
海外のSONYかなんかのアンプ腑分け記事だったと思うんだけどなぁ…



yal - 音響用カスタム品
※画像無し※
緑スリーブ 白文字
オーディオ・ラボ有限会社(YAL)用カスタム品だとか。定番の特殊電解液+無酸素銅足採用と予想。
見た目はKZEというかNXの亜種共(緑/白)そっくり。サイズもAXFのように巨大でもなく普通サイズ。
ちなみに某ブログではニチコン製と書かれていた…がページが消滅した模様。



AUDIO - 音響用カスタム品
※画像無し※
特殊形状、中途半端な容量耐圧なんでもありのカスタム品共。
サービスマニュアルにもしかしたら何か書いてあるかも…(ただしS○NYは除く)





<オマケ>
・ニッケミ85℃標準品
SL→SM→SMC→SME→SMG→SMQ
・ニッケミ105℃標準品
KM→KMC→KME→KMG→KMQ

1 件のコメント:

  1. ニッケミのAXF(長期保管未使用品)が手に入ったのでCROWNパワーアンプのカップリング?に入れてみました。最近のコンデンサメーカーのオーディオ用とは大違いで低域中域の質感がみっちり充実。高域の抜けなどは最近の物のほうが勝っているかもしれませんがそれらとは別次元の質感で音楽をスピリチァルに表現してくれるのでクラシックや60年代ジャズも気持ちよく聞けます。この質感表現は最近の電解コンデンサではなかなか難しいでしょう。さすがバブル期に開発された製品ですね。

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